
食で巡る軽井沢vol.1|信州ならではの食材を堪能できる、どこか懐かしい和食料理屋「御厨(みくりや)」
軽井沢でほっと一息できる和食料理屋さんがあるのをご存じでしょうか?
イタリアンやフレンチといった西洋料理もいいですが、慣れ親しんだ味の日本料理を食べたくなるときもありますよね。
そこで今回は、軽井沢在住の私が心を休めたいときに訪れる、かまど炊きご飯のお店をご紹介します。
目次
田舎のおばあちゃん家をコンセプトにした和食料理屋「御厨(みくりや)」
中軽井沢駅から車で約10分。
山に囲まれた平地にぽつんと現れるのが「御厨(みくりや)」さん。
おいしいかまど炊きのご飯が食べられる和食料理屋さんです。
遠い昔にタイムスリップしたかのような温かみのある店内
古民家をイメージして建設したという建物は、まるで田舎のおばあちゃんの家に帰ってきたような懐かしさを感じさせます。
店内に入り、耳を傾けると、薪をくべてかまどでお米を炊いているときのシュッシュッとした音が聞こえてきました。
信州ならではの味を堪能できる御厨の定食
御厨で提供しているのは、かまど炊きご飯を主軸とした定食各種。朝〜昼のみの営業で、時間帯に合わせて3種類の御膳を用意しています。
今回は、お店の方イチオシの昼の献立「とろろ汁膳」、そして常連の私が大好きな「おにぎり御膳」を注文しました。どちらも朝昼、時間を問わずに注文できる定食です。
とろろ汁は、醤油と出汁で食べるのが一般的ですが、名産品である「信州味噌」とだしで味付けする楽しみ方が信州流。
酸味の利いたコクのある辛口味噌の味わいがかまどで炊いたご飯によく合います。
御膳に使用しているお米は、佐久の五郎兵衛米。
粘りと甘みが強いことが特徴で、限られた土地でしか作られず生産量が少ないことから“幻の米”として高級料亭でも扱われているブランド米です。
そしてそのお米は“愛農かまど”と呼ばれる、少ない薪でもムラなくお米が炊けるお手製のかまどで炊かれ、ふっくらつやつやなご飯として目の前に現れます。
粘りが強く、噛むほどに甘みが感じられる、このご飯なら何杯でも食べられそうです。
また、そんな芳醇なお米の良さをたっぷり活かしたのが「おにぎり御膳」。
まんまるでかわいらしいフォルムのおにぎりが目を引く定食です。
おにぎりの味付けはごま塩ときざみ梅の2種類で、素朴な味が安らぎを感じさせます。
また、添えられている煮物や豚汁、湯豆腐も素材の味を引き立てたシンプルな味付けで、口に入れた瞬間に心が温かくなるようでした。
きっと誰しもが一口食べた瞬間に「ん〜!おいしい!」と呟いてしまうことでしょう。
おいしい食事の後は「自家製甘酒」で一休み
食事を締めくくるのは、幅広い層に人気の「自家製甘酒」。
米麴の食感がしっかりと残りつつも、喉越しはよく、やさしい甘さが口いっぱいに広がります。食後のデザートとしてもおすすめの一品です。
食だけではなく、空間と人でより一層好きになる軽井沢の名店
食を通して温かい気持ちになれる「御厨」さん。
帰り際、店主の方が私たちに伝えてくれた「また来てくださいね」という一言は、ここにも帰る場所ができたのだという嬉しさを感じさせてくれました。
きっと私は、いつか軽井沢を離れたとしても、またここに帰ってくるのだろう。
INFORMATION
店名:
かまど炊きご飯 御厨
住所:
〒389‐0113
長野県北佐久郡軽井沢町発地2127
電話番号:
0267‐41‐6741
営業時間:
朝食:7時15分〜10時30分
昼食:11時〜15時(L.O. 14時15分)
定休日:
5~10月 無休
11~4月 水曜日
一人当たりの予算:
¥1,000〜¥2,000
※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。