昭和初期の旧軽井沢を肌で感じられる、知る人ぞ知る古民家レストラン

昭和初期の旧軽井沢を肌で感じられる、知る人ぞ知る古民家レストラン

観光や別荘地として知られる軽井沢は、県外の人もたくさん訪れる憩いのスポット。

インターネットの普及もあり、調べれば大体の情報が手に入る便利な世の中ですが、有名グルメサイトなどではあまり紹介されていない地元民や知る人ぞ知る絶品グルメがたくさんあるところも魅力です。

今回は僕がよく通っている、昭和の雰囲気を今なお残す食堂をご紹介します。

昭和初期のノスタルジックな空間と家庭的なランチがどこか懐かしい「丸寛食堂」

大通りを一歩入ると、そこはノスタルジー漂う世界

軽井沢で有名な観光地「旧軽井沢銀座通り」。そのメイン通りから1本入った路地にある古民家食堂「丸寛食堂」さんにお邪魔してきました。

メイン通りからトコトコ20秒歩くと、軽井沢では珍しい下町のような雰囲気の外観が左手に見えてきます。店内がめちゃくちゃ気になりますよね…。

スライド式の扉を開けると、店内は外観同様に歴史を感じる雰囲気。家具やインテリアなども歴史を感じられ、統一感がある素敵な空間です。

このノスタルジックな建物は昭和3年(1928年)に建築され、元々は「錦天ぷら」という高級天ぷら屋だったそう。2011年春から今の丸寛食堂が入ったのだとか。

約100年の歴史があると思うと、いろいろ細部まで気になって、ついつい見てしまいます。

 

丸寛食堂の楽しみ方

ここで、お食事を紹介する前に丸寛食堂の楽しみ方についてご紹介。

1つ目は店主さんとのお話。店主さんは軽井沢に何十年も前から住んでいらっしゃるため、軽井沢の移ろいについてや、さまざまな分野の知識も豊富です。そのため店主さんとお話をするためにお店に伺う方も多いとか。

2つ目は、入って目の前に見える大きな本棚。

さすが、いろいろな分野についてお話ができることもあって、小説や漫画はもちろん、アートやグルメ、車、ファッションなど、さまざまな本が楽しめます。今じゃ、なかなか手に入らない本や雑誌も置いてあるので好きな人にはたまらない、そんな場所でもあります。

 

遂に、お食事

店主との会話や本棚ももちろん丸寛食堂さんの良さでもありますが、バリエーション豊富な美味しい食事も魅力です。

カレーライスやハヤシライス、オムライス、焼きそば、焼き魚、揚げ物などもあり、いろんな方がお食事を楽しめるそんな場所です。もちろん、お酒もおつまみもあります。

ここはせっかくなので「おまかせごはん」を紹介します。

上記の写真に載っているメニューが「おまかせごはん」のページ。

ランチとディナーの両方ありますが、軽井沢では比較的リーズナブル。小鉢3つにごはん、サラダ、お味噌汁、そしてお魚かお肉を選べるメイン料理。日替わり定食なので小鉢やメイン料理は変わりますが、メイン料理ではお肉の場合、チキン南蛮や生姜焼きなど。お魚の場合、サーモンのムニエルなどがあります。

僕が今回選んだものは、「おまかせごはん」のからあげ。個人的なおすすめですが、丸寛食堂さんの揚げ物(からあげやチキン南蛮、カツなど)は特に食べていただきたいです。揚げ加減が絶妙で、外はサクッと、ジューシーで肉汁が溢れ出してきます。

メイン料理以外に付いてくる汁物と小鉢は日替わりなのですが、今回の汁物は豚汁、小鉢は3種類くらいの漬物と煮物2種類でした。

ここまであえて触れなかったことがあります。もうお気づきの方もいると思いますが、先ほど載せたメニューの下の方に書いてある「おまかせごはん」にほんの数百円プラスすると頼める「スペシャルランチ」と「スペシャルディナー」は実際お店に行ってからのお楽しみで!

 

まだ知られていない軽井沢の美味しいお店を

今回は僕がよく通っている「丸寛食堂」さんをご紹介しましたが、軽井沢にはまだまだ地元民しか知らない絶品グルメがたくさんあります。これからもあまり知られていないグルメをお届けしていきますね。

美味しいものを選ぶことはもちろん第一に大事だと思っていますが、自分の知らない街に来て、その街の人とコミュニケーションできることが飲食店のもう一つ大事な価値だと思います。面白い人が集まる軽井沢だからこそ、頭の片隅にでも入れておいてもらえれば旅がさらに充実すると思います。

INFORMATION

店名:

丸寛食堂

住所:

長野県北佐久郡軽井沢町軽井沢582-1

電話番号:

0267-42-9585

営業時間:

11:30〜15:00
16:00〜21:30

定休日:

不定休

一人当たりの予算:

¥1,000〜

※記事内の情報は記事執筆時点のものです。正確な情報とは異なる可能性がございますので、最新の情報は直接店舗にお問い合わせください。

WRITTEN BY

TAP

「アイデアは形にする」をモットーに、様々なコンテンツで表現する、軽井沢生まれ軽井沢育ちのデザイナー。ニューヨークのデザインアワードGraphis Design Annual 2022 Silver 受賞